「して……ください、最後まで………」
悪いことだとは分かっていても、熱く滾る想いは止められないーー。
俺の兄貴、啓祐は俺にとって育ての親といっていい。
その兄貴が、ある日事故に遭って帰らぬ人となった。
残されたのは嫁さんの由良さんと、生まれたばかりの娘、ましろ。
俺は兄貴から受けた恩を返すべく、2人の生活をサポートすることに決めた。
そうして1年が過ぎたある日、職場の同僚にこう言われた。
『俺なら見返りに食っちまうけどね。お人好しすぎるだろう、お前』
考えたこともなかった、由良さんと男女の仲になるなんて。
そして今、俺は葛藤している。
今のまま彼女たちの生活をサポートし続けていくのか。
それとも欲望のままに由良さんを抱くのか……を。
そして、未亡人の義姉との関係性は思わず形で変化してーーー。